2006年03月24日

おおおお。

PSE問題。
昨今は新聞やTVで報道されるのも珍しくなくなり,この前はヴィンテージ楽器が不透明なまま容認され,先日は坂本龍一から東儀秀樹(母校の先輩で自分ファンだったりします)まで顔を揃えた抗議行動とかして,最初の頃から競べるとずいぶんすごいところまで来たなあと思った矢先。

ついに来ました。

中古家電の事後検査も容認 PSEマークで経産省
http://www.topics.or.jp/Gnews/news.php?id=FN2006032401004252&gid=F01

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060324it15.htm
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20060324AS3S2402224032006.html

おー,PSEマークなしの販売容認だそうです。実質期間延長ですね。
よっしゃ,よくやった経産省! まさかここまでこぎつけるとは……。
なんというか,ネットを起点とした市民運動の勝利ってのを初めて見た気がする。少なくとも,自分がちょっとでも介在したのははじめてかな。

まあこの件の容認期間は数ヶ月だそうなので,まだまだ戦いは続きそうですが,延長にもちこめるとはなあ……。初期の絶望感はもはやない。
案外,今期改正までいけるかもね。

詳しい情報はこの会見のさいの資料がアップされていたので参照のこと。
http://www.hatatomoko.org/pse-komento.html

ところで,この落差はなんなんでしょうか。
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/03/24/k20060324000122.html
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/03/24/d20060324000168.html

何があった二階大臣。というか,省と大臣の連絡が上手くついてないのか?

投稿者 Myrmecoleon : 23:09 | コメント (2) | トラックバック

2006年02月07日

電気用品安全法,雑感。

関連エントリ:
電気用品安全法について調べてることを適当にまとめ。
電気用品安全法と媒体保存の問題

この件をヲチし出してもうちょいで2週間ですが,爆発的に広まったりはしないわりに,長く燃えてますねPSE。
まぁ,経産省がまともに動くか,あるいはタイムリミットが来るまで終わるに終れませんが。
3月31日はあちこちでカウントダウンとかするのでしょうか。洒落になりませんが。

個人的なスタンスとしては,この法律をどうにかしたいというよりも,現状が本当のところどういう状態なのか,ということをはっきりさせたい,というのが正直なところ。基本的に自身には切実な影響はないのです。ただ,このままほおっておくといけない予感がある。
何かヤバいものが動いてる気はするんです,でもそれがモヤモヤしてるままアクションを起こすのはむしろ危険。できるだけ真っ当な情報を集めて,自分も含めて現状を考える基礎にしたい,というのが今のところの行動。

そういう視点からみると,現在はメディア論的に面白い状況かもな,という感覚を覚えたり。ブログ・2ch・mixiが相互に影響しあって,少しずつ拡大してるのがなかなか面白い。
自分がmixiをはじめたのはごく最近だけれど,コミュニティを通じた情報の伝播にはなかなか驚かされます。また,なんだかんだ言って一番強力な一次情報が集まってくるのは2ch,というのも興味深い。
ブログは初期の「それをすててはいけないblogに見えるように,簡易的なまとめサイトとして情報を集中・深化させるのになかなか有効であることがわかる。その機能は現在はWikiのまとめサイトに移行しましたが,管理上の問題や負荷などがいろいろと大変そう(よくページが消えたり。現在も読めない状態になってますね)。

ただ,情報の伝播や電凸情報の収集などにはこれらは強力なのですが,初期の一週間が過ぎてもほとんどの人が改正時の議事録情報などにたどりついていなかったのは少しガッカリかも。調べようと思えばネット上ですべて調べられたのですけどね。
「船頭多く集まれば」ではないですが,情報というのはやはり調べる能力をもった人間が関わることが必要なのだと痛感しますね。どうせ誰かが広めると思っていたのに,誰もしなかったのでしょうがないのでmixiや2chで宣伝しちゃいました(ぁ きっとIIBより見に来た人多いなあ,今回。
今回の件を知って,電気用品取締法から現在までの改正の流れとか,改正時の状況とか,新聞等の報道であるとか,ちゃんと調べた人ってどのくらいいるのか疑わしい。まぁ,自分も法の条文なんかについては誤解がありそうな気もするんですけどね。


あと誤解の流布に関して。mixiあたりで少し騒いでることですが(自分は不干渉),「中古楽器全死亡」とか「個人売買も不可」などのあきらかに誤った内容のコピペが,音楽関係を中心にチェーンメール的に広まっているらしい。ああいうのはどういう意図でやるのかよくわからないが,集団ヒステリー的状況(パニックで,別に違法でもないのに手持ちの楽器等まで廃棄するとか)を導きそうでちょい危惧しますな。ちょっと見たら公開されたブログなどにもその手のコピペが貼ってあったり。
単純に広めるだけなら有効なんですけどねー,ああいうのも。この問題については,誰も正確なところを把握できてないというのが実際なわけで,誤解をよばない適切なテンプレ,ってやはり作りづらいかもしれない。むう。


しかし予想通り,着実に騒ぎが広まってますねえ。
仮に経産省が本気で中古店を取り締まる気がないとしても,このままじゃタダではすまないかも。すでに4月に閉店を決めたお店もあると聞くし。この件で首を吊る人がいたとしても,もはや不思議じゃない。
本気で法にストリクトに執行するつもりなら,処罰の対象になる小売りへの周知が不足し過ぎているし,もしその気がなかったとしても,責任ある立場である経産省が現状の騒ぎを看過していてはいけない。
ネットおよび中古店間でのこの「騒ぎ」自体が,既に彼らがコメントすべき対象になっていると感じる。いつまでほおっておくつもりなんかねえ? まさかまだ気づいてないというわけでもあるまいに。

追記:
mixi中心に広まってる上記コピペの初出をたどってみた。ってもWebとmixiの日記検索しただけですがw
2/3早朝あたりまではたどれる。そこの日記の主が元ってわけでもないでしょうけど。
(さらに追記:調べたら2/1夜のものあり。しかもそれもコピペで元があるらしい。どこかのクローズなコミュニティからか?)
もっと最近かと思ったけれど,これも口コミで少しずつ広まってきたのですな。ふむ。

しかし,あるはあるわ。同一文面で1000件近くあるとは……。というか,実際に周知効果高い気もするなあ。案外有効に働いてるかもしれない。「どういう意図でやるのか」とか書いちゃいましたが,すんません。けっこう効いてます。
特に多少名の売れてるアーティストの人(自分にはよく分かりませんが)も反応を示しているらしく,アーティスト間の横のつながりでかなり認知が広まっている様子。誤りを含む文面であるのは残念ですが,必ずしもネット時間の多くないような方面へもこれでかなり広まったかもしれない。mixiでこれだけ動いてるなら,メールなどでも広がっているだろうし。とりあえず「誰も知らない」という状況は打破できる可能性がある。
もちろん,誤解からのパニック等危険はあるわけですが,それはこれまでの状況でも予想できたことで。むしろ,(少なくともただのヲタよりは;)発言力のあるアーティスト界隈に大規模に広まったのは,僥倖というべきなのかもしれない。

あとはTVあたりでちょっとでも言及されればねえ・・・・・。
# 週刊アスキーに載ってたけど,大騒ぎしてるのはどこ見回しても私だけらしい。ヘタな地方紙より影響力あると思うんだが,大半はそうはとらえてない様子。教えてまわろうとも思ったが,なんかアスキーのまわしものみたいで嫌なので自粛。 2/9 記。

投稿者 Myrmecoleon : 19:32 | コメント (331) | トラックバック

2006年02月01日

電気用品安全法について調べてることを適当にまとめ。

電気用品安全法(以下,PSE法と略)に関する,ほぼ個人的なメモ帳です(ぉぃ

注目! この件に関する報道

「“電気用品安全法”の影響で一部中古ゲーム機の販売が不可能に」
by 「週刊アスキー」2006 2/21号 p.34

家電製品などの安全性を確保する目的でつくられた“電気用品安全法”の影響で,4月から基準を満たしていない製品の販売が規制される......

--ネット外の報道第一号が来ましたー。投稿とかでなく,ちゃんとニュース記事ですよ。さすがだ週アス!


今回の件で見かけたまとめサイト各種。

どんな問題があるの? とかいう話題はこっち。


(電気用品安全法(PSE法)反対OFFスレ ◆LAegO8BT2oさん作)

配布ポスター用画像や大・中・小のバナーも出来た様子。配布画像は↓から。
「電気用品安全法に反対します」


えっ? 4月からレトロゲーム機の販売が規制される!?
(それをすてるなんてとんでもないblog)

--レトロゲーム系で最初に出たエントリ。この話題の情報の流れのセンター的な役割を果たしていた。その後出たまとめエントリがこちら

電気用品安全法 ~ PSEマークのない電気製品にはご注意を!
(副業でインターネットのリサイクルショップをやろうよ!)

--リサイクルショップ向けのガイドライン。よくまとまっていて便利。

電気用品安全法@2chまとめ

--今回の件のまとめWiki。まだ出来たばかりで必ずしも情報はまとまっていないが今後に期待。
(→やっと情報が集まってきましたね。現在はここが中心的存在)

カントリーロード「PSE」バージョン
--うはっ 替え歌mp3まで出来てました。なお,内容には誤りもあるのでネタと思って聞きましょう。(2/7 追加)


経産省のページ。

ほかんとこにまかせる(マテ


法文関係。

電気用品安全法(昭和三十六年十一月十六日法律第二百三十四号)
--大本。販売不可等の根拠はここ。元・電気用品取締法。

通商産業省関係の基準・認証制度等の整理及び合理化に関する法律(平成一一年八月六日法律第一二一号)
--いくつかの法律の改正案がまとまったもの。わかりづらいが,この法律で電気用品取締法→電気用品安全法に改正された。5年猶予などの根拠もこのときの改正に関わる。

電気用品安全法施行令(昭和三十七年八月十四日政令第三百二十四号)
--電気用品安全法の施行に関わる政令。対象となる電気用品はここで指定。

電気用品安全法施行規則(昭和三十七年八月十四日通商産業省令第八十四号)
--上記の法・政令を実際に施行するさいのやり方や,対象製品の細かい区分など。


法改正の経緯。

電気用品取締法の改正案(通商産業省関係の基準・認証制度等の整理及び合理化に関する法律案)が可決された流れがこちら。詳しい内容がこれ。改正時の対照表はこちら。当時の議事録は以下。

簡単にいえば「4月に法案提出 → 6月に衆議院可決 → 8月に参議院可決 → 8月6日公布」というかたち。

衆議院(商工委員会 12本会議
参議院(経済産業委員会 12本会議

#2/4 19:57 商工委員会と経済産業委員会の2回目,リンクが間違ってました; 修正。


問題の初出?

オーディオ懐古録:掲示板

(現在この話題はこちらへ移動。荒らしちゃダメです)
--とりあえず見たかぎり,ネットではここの1月18日早朝の書き込みが一番早い? とはいえ,ショップなどではすでにセールや買い取り拒否の動きがあったらしく,口コミでこれ以前に知っていた人も多いらしい(17日くらいの書き込みもどこかにあったか? 情報あったらくださいナ)。
ハードオフの貼り紙画像の初出もここ。また,ショップ間で「ハードオフに経産省の指導が入った」という噂があったことが確認できる。
なお,PSE法関連の話題はいまは新掲示板へ移動しており,そちらでは活発な運動が行われ,すでに国会議員の反応や地方紙への掲載などの成果をあげている。

その他,ハードオフな日々掲示板で18日夕方。ここもおそらく口コミ?
こうしたところから波及していったのか,blogや2ちゃんねる,mixiなどで20日頃から話題になっていったという流れらしい。

# 2/2 追記。
質問:電気用品安全法の施行で
(教えて!gooコミュニティ)

13日の書き込み。質問も回答も誤字や誤りが多いが,今年になっての初出である。
偶然知ったというより,やはりオーディオ店・中古店がらみの口コミか。
すでにこの時点で経産省の指導などがあったのかもしれない。


今年以前のPSE法についてのページ

電気用法安全法概要電気製品の安全
--わりと以前からPSE法について考察してたっぽいサイトの解説ページ。やっぱり問題のある法律とは認識されていたらしい。規制緩和といいながら,旧乙種(危険性の低い電化製品)については規制強化だ,とか。ただし,今回のような中古品の取締りについては言及していない。

オーディオ聖地巡礼記2004年3月
オーディオみじんこ
--2004年のときのケーブル類の規制に関する記録。多数のケーブル類が店頭から消えたらしい。もっとも同じく8月の日記によれば,これらは多くが元に戻ったという。

■電気法改正関係話題スレッド
(ピュアオーディオ@2ch掲示板のGoogleキャッシュに残ってた過去ログ)
--2ch掲示板の過去ログだけど,ファイルは過去ログ保管庫のものかな? 同じく2004年のときの。なんか今と似たようなことやってます。


とりあえずここまで。と。ほかにもいろいろ情報を見つけてるので,また更新します。
# 情報源として重要なため個人サイトさんもあげてますが,もしリンクをはずして欲しいなどの要望があればすぐはずします。

投稿者 Myrmecoleon : 21:10 | コメント (236) | トラックバック

2006年01月31日

電気用品安全法について続き。

やはり気になって,仕事の休み時間や帰りにちまちまセルフレファってます。
改正案可決前後の議事録とか,新聞記事を検索したりとか,なかなか面白い。あの法案を出したときの通産大臣って,与謝野馨氏なんですねえ。現役の大臣。
ヤツが黒幕かっ,ってのは一応冗談。

どうも,問題の根幹は経産省が「中古店も取り締まりますよー」という意思表示をしてきたところにあるらしい。
この問題がネットに広まる発端となったある掲示板(非2。17日の夜ぐらいにこの件の書き込みがある)では,中古店界隈でハードオフに経産省がこの件について指導したという噂があったらしい。
この噂の真偽はわからないものの,少なくともハードオフらが買い取り拒否の貼り紙をするなどのアクションを起こしたことで,「あの法律って,製造品を取り締まるもので,販売店やそもそも中古は関係ないでしょ?」という認識が「え,中古でもやばいのっ?! 取り締まり入るの?」に変わってきたこと。
これがこの問題の根幹と読める。

確かに法文自体は穴だらけなんです。本気でとんでもないものまで取り締まれる。いろいろ穴があるし,厳密に執行した日にゃ,日本の近代文化がほとんど完膚無きまでに滅びます。
ただ,法律はそういうのって,必ずしも珍しくはない。法律では大枠を決めておいて,もっと現場に近い運用のレベルで調整する。非常識な運用をしない。それが真っ当なお役所なのです。

だからこそ,これまでこの法律の問題は誰も問題視しなかった。確かに2004年にオーディオ店でケーブル類の絶滅があったが,それも一時的なことで,実際に摘発されたところは一つもなかった。どうせそんなもんだろう,というなあなあな認識が客・店双方にあった。
この認識を打ち破ったのが,ハードオフ等のアクションであり,あるいはその背後にある(かもしれない)経産省などの指導だろう。

こういうふうに問題をみると,この現状において,いたずらに広めていくのはむしろ危険であることがわかる。不十分な情報のために,自棄な大セールや,自主規制的な廃棄が行われないとは限らない。もし,真に経産省が大規模な取り締まりを考えてないなら,むしろ集団ヒステリーのたぐいとして機能してしまう。

だが,あくまで“大規模な取り締まりを考えてない”が前提である。もし最近になって経産省が考え方を改め,本気で中古市場も含めてストリクトに取り締まる気になったとしたなら,このタイミングでそれに気づけたのは,手遅れではあるが,好機ではある。世論を動かし,そうした考えを改めさせなければ,いずれ日本の重要な近代文化の遺産や,高品質の音楽機器などが不当に廃棄される可能性が高い。

これがどちらであるか。それはまったく,内部でしかわからない。
そしてそもそも,現状の流れから集団ヒステリーの道をふさぐ方法は,経産省の明確なコメント以外は考えられないだろう。さすがに中古品を「取り締まらない」とは言えないだろうが,無闇に取り締まることをしないと明確に表明してさえくれれば,多くの中古店は安心して商売を続けることができるだろう

(いまから法改正はほぼ考えられない。いくらなんでも手遅れ過ぎると感じる)


とある掲示板をみているとこの件は,おもちゃコレクターでTVにも出ている北原照久,民主党の議員,地方新聞社の読者欄など,メディアや政治に影響力のあるレベルにも徐々に広まっているらしい。経産省に電凸する人もかなり多い様子。そろそろこの現状に気づいて,経産省で何らかの対応をしてくれないか,と思うものです。

投稿者 Myrmecoleon : 23:11 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月29日

電気用品安全法と媒体保存の問題

なんか,4月から古いゲーム機や中古アンプなどが売れなくなるとか。

それをすてるなんてとんでもないblog:
えっ? 4月からレトロゲーム機の販売が規制される!?
電気用品安全法・・・ちょっとだけまとめ。

規制対象製品はこの表この表のとおり。5年猶予のヤツ。
細かくは正直よくわからんところだけど,おおむね,電源内蔵で2001年以前に発売されたヤツはほとんど危ないらしい。

まぁ,2001年施行の法律なんで,知ってる人にすればいまさらなのかも(自分は知らなかった)。猶予期間が今年で終わる,ってことですね。どっかの貸借権みたいだ。


で,この表の品目みていくと,「マイクロフィルムリーダー」とか「レコードプレーヤー」とか気になるものも混じっています。古いPCなども該当するらしい(1/30訂正。PCが該当しない根拠を確認。確かに対象製品のリストに入ってない)。このへんの古い機器は,中古も含めて図書館で今後購入できなくなるおそれがある。

図書館には図書以外に,視聴覚資料や電子資料のたぐいも保存しています。その収集は人気取りの部分もあったでしょうが,それでしか提供できない情報などもあったわけで,現在でもテープやLDが図書館に転がってることはそれほど珍しくない(マイクロフィルムは保存関係の長があるので一応現役かな?)。

しかしそれらの再生機器というのは,とっくに業界が手を引いたり,独占的に作ってた会社が倒産してたりして,もう製造されていないケースも多いのですよね。かといって資料を別のメディアに媒体写しするのは,著作権法上いろいろと制約があったりします。とりあえず,時代遅れであっても古い再生機器は保存しておく,というのがたいがいの図書館で妥当な対応と思われます。

でもまあ,機械は故障するわけです。館内に一つしかない再生機器が壊れたら,その資料は利用することができない。そして,必ずしもそれを修理できるメーカーが存在しているとは限らないのですね。
このときの一つの選択肢として,中古品を探して購入する,という手段があります。世の中マニアとか物持ちのいい人ってのはいるもので,とっくに生産終了している機器でも中古市場ではまだ在庫あり,ってことは珍しくない。修理は不可能でも中古品を購入すれば,サービスは持続できるのですね(根本的な解決じゃありませんが)。

しかし,上記の法律の施行のため(正確に言えば猶予期間の終了ですが),これが不可能になることが考えられます。いま手持ちの機器が壊れたら,二度と再生できないソフトや資料が出てきそうです。

レトロソフトファン(サターンとかが対象に入るとか)やビンテージオーディオファン,あるいは昔のゾイドだのトランスフォーマーだのでも対象に入るのかな? このあたりのヲタ・マニア・コレクターの人には切実な問題なわけですが,図書館員も無関心ではいられないかなー という話。

天下りとか消費拡大とかそういう悪巧みはいまさらだけど,そのせいで貴重な資料や物品が消滅していく可能性が高まると思うと,ちょっといらだつ気持ち。しかしほんとにまるで知らなかった。自分の無知か,報道の手落ちか。


ああ,しかしコレクション目的の購入もダメなの? 戦前戦後の電気機器とか,それこそ博物的価値のあるものがいくらでもあると思うのだが……。ああいうのを集めてる博物館さんにも影響してくるのだろうか。考えすぎかなあ。


同 18:40 追記

コレクション目的もダメらしい。

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1138129361/


90 Name: オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! [] Date: 2006/01/28(土) 18:36:55 O ID: Be:
家電ではなく骨董品として売る
使うか飾るだけかは購入者の勝手

92 Name: オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! [] Date: 2006/01/28(土) 19:45:41 0 ID: Be:
>>90
それは電凸済み。

「電気用品」の定義があって、電源部分を外してしまわないと
「骨董品」「装飾品」としては売れない。またユーザーが多少の工作を加えて
完動品になる場合も、半完成品とみなされてNGだとさ。

つまり,愛知万博に並んでたような昭和の電気機器(冷蔵庫,炊飯器,テレビ等)なんかも,そのままでは販売できないらしい。近代を対象とする博物館とかが,仲介業者をおいて収集するのはブラックってことですか。

(個人から直接入手するのは問題ないだろうけど。つーか,その手のコレクションを移管する場合とかどうするんだろ?)


あと,報道がないことについては,個人の無知というより,本格的に報道がなかったらしい。

mixiより


Q
「特にリサイクル店をはじめとしてこれほど大きな影響を及ぼす法律なのに
周知活動というのは官報以外に具体的にどのように行って来たのか?」

A
「官報は勿論だが、電気業界団体に向けたセミナーなど積極的にやってきたつもりだ。
消費者へというよりも電気用品を作る側へ向けた安全規定の法律なので消費者に向ける
性質のものでもなかったと解釈していた。」

※リサイクル店の事など何も考えていなかったそうです…

意図的な弾圧とかは言ってもしょうがないが,完全に広報不足。というか,一番影響を受ける楽器店や中古店でも「そんな法律知らなかった」とか「中古は対象外と思ってた」という反応が主だったり;
ただ,この法律の最初の施行は2004年(このときはオーディオの電源ケーブルなどが対象となった)で,そのときのことを書いているWeb日記もあり,そこでも

2004.3.30

電気用品安全法改正まであと1日

4月1日から販売できなくなる電源アクセサリーは急いで購入しよう!

あと1日足らずで電源アクセサリー製造販売の規制が強化される。この電気用品安全法改正に関して、オーディオ雑誌でほとんど取りだたされていないのが不思議だ。今まさに多くの電源アクセサリーブランドが日本市場から消えようとしているのに。特に、高音質な電源ケーブルが危機に瀕している。(後略)

としてほとんど報道はなかったとか。やっぱ圧ry(フガググ


ただ,まったく情報が漏れてなかったわけじゃないのだから,それこそネットでもっと以前から意識してなきゃいけない問題だったなあ。そういう意味で,なんというか無力感を感じる。調べようと思えば調べられただけになおさら。。。。
でも,いま調べてる情報を見るかぎり,正直4月1日に何が起きるかわからん。勘違いして自暴自棄になるヤツも出るだろうし。ショップの在庫なんて,既にセールでめぼしいものは売り尽くしてるという話。暴動が起きるか,音楽の才能たちが流出していくのか,あるいはただ静かに,日本の近代の遺産が消えていくのか。
いずれにしても,なんとも哀しい話である。

投稿者 Myrmecoleon : 12:19 | コメント (0) | トラックバック