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2006年10月19日

第三回「長門有希の100冊は図書館で揃うか?」調査

ブログ5000カウンタいくまでに半年以上かかったのに,何でたった4日で10000超えてるんでしょうか;
CAXさんに捕捉されたのが大きかったのだろうか。ありがたいかぎりでございます。


はてブではMIZUKIさん(id:waterperiod さんね)から「馬鹿!」とのお褒めの言葉をいただく。あと,fuzzyさんの的中率に驚く(国会なんてまんまじゃないすか;)。

おかげで仕事が忙しいのに無理やりUPすることに決めました。もっと馬鹿と呼んで下さい(マテ


そういうわけで第3回です。第1回はこちら。第2回はこちら。


前々回は日本最大の国立国会図書館,前回は公共図書館のトップ・東京都立図書館を調査しました。予定では次は大学図書館系で東大あたりいこうかと思っていたのだけれど,ちょっと方向転換。
前回,都立で70.1%という所蔵率を見て,自分は「少ない」と思ったのだけれど,MIZUKIさんはむしろ「多い」という。fuzzyさんの推定では(合計で)「35~70%程度」。んじゃ実際のところどうなんだろ,と思ったわけ。


そういうわけで今回は,都立につぐ規模をもつ都道府県立図書館を調査してみることにしました。それも今回は二館。
関西の雄,大阪府立図書館(約215万冊)。そして第三位の埼玉県立図書館(約137万冊)をチェック。

(ある程度自動化してるので,実はまとめてやった方がラクだったりします)


基準等は前回と同じ。なお,備考までちゃんと記入してると手間なたので,今回のリストは,全巻読めれば○,まるっきり読めない場合は×とし,一部のみ読める場合は前回同様小数で表示してます。あとおまけで前回までのリストも同様の形式で並べてみました。
結果はだいたい以下の通り。


タイトルほか国会図書館都立大阪府立埼玉県立
『ギリシア棺の謎』エラリー・クイーン(創元推理文庫)
『エンディミオン』ダン・シモンズ(ハヤカワ文庫SF)×
『ウロボロスの偽書』竹本健治(講談社文庫)
『双頭の悪魔』有栖川有栖(創元推理文庫)
『魍魎の匣』京極夏彦(講談社文庫)×
『ぬかるんでから』佐藤哲也(文藝春秋)×
『クレープを二度食えば。』とり・みき(筑摩書房)××
『誰彼』法月綸太郎(講談社文庫)×
『夏と冬の奏鳴曲』麻耶雄嵩(講談社文庫)××
『猶予の月』神林長平(ハヤカワ文庫JA)
『世界SF全集12』R・A・ハインライン(早川書房)
『バブリング創世記』筒井康隆(徳間文庫)
『(完本)黒衣伝説』朝松健(早川書房)××
『パスカルの鼻は長かった』小峰元(講談社文庫)
『時間衝突』バリントン・J・ベイリー(創元推理文庫)×
『三つの棺』J・D・カー(ハヤカワ・ミステリ文庫)
『エイリアン妖山記』菊地秀行(ソノラマ文庫)××
『順列都市』グレッグ・イーガン×
『ターミナル・エクスペリメント』ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワ文庫SF)×
『復活祭のためのレクイエム』新井千裕(講談社文庫)
『精神現象学』G・W・F・ヘーゲル(平凡社ライブラリー)
『伯母殺し』リチャード・ハル(ハヤカワ・ミステリ文庫)××
『ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論』高橋昌一郎(講談社現代新書)
『赤い館の秘密』A・A・ミルン(創元推理文庫)
『十角館の殺人』綾辻行人(講談社文庫)××
『ヴィーナスの命題』真木武志(角川書店)×
『五百光年』草上仁(単行本未収録) - 「S-Fマガジン」1998年2月号
『暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで』サイモン・シン(新潮社)
「デュマレスト・サーガ」シリーズ E・C・タブ(創元推理文庫)×0.9 0.1
『名探偵の掟』東野圭吾(講談社文庫)×
『有限と微小のパン』森博嗣(講談社文庫)××
『魔術の歴史』エリファス・レヴィ(人文書院)
『オイディプス症候群』笠井潔(光文社)
『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹(講談社文庫)
『ジョーカー』清涼院流水(講談社文庫)××
『抱朴子』葛洪(岩波書店)
『殺人喜劇の13人』芦辺拓(講談社文庫)
『世界魔法大全(英国篇)4』ダイアン・フォーチュン(国書刊行会)
『妄想自然科学入門』菊川涼音(メディアワークス)××
『鋼鉄都市』アイザック・アシモフ(ハヤカワ文庫SF)
『法の書』アレイスター・クロウリー(国書刊行会)
『イーリアス』ホメーロス(平凡社ライブラリー) *呉訳
『真ク・リトル・リトル神話大系』H・P・ラヴクラフト(国書刊行会)
『僧正殺人事件』ヴァン・ダイン(創元推理文庫)
『衣装戸棚の女』ピーター・アントニイ(創元推理文庫)×
『殺意』フランシス・アイルズ(創元推理文庫)
『トンデモ本の世界』と学会(宝島社文庫)
『ガダラの豚』中島らも(集英社文庫)
『悪霊の館』二階堂黎人(講談社文庫)×
『知性化戦争』ディヴィッド・ブリン(ハヤカワ文庫SF)××
『タウ・ゼロ』ポール・アンダースン(創元SF文庫)
『月に呼ばれて海より如来る』夢枕獏(徳間文庫)×
『イメージシンボル辞典』アト・ド・フリース(大修館書店)
『椿姫を見ませんか』森雅裕(講談社文庫)×
『呪われし者の書』チャールズ・フォート :The Book of the Damned××××
『トリフィド時代 食人植物の恐怖』ジョン・ウィンダム(創元SF文庫)
『盗まれた街』ジャック・フィニィ(ハヤカワ文庫SF)××
『デッドソルジャーズ・ライヴ』山田正紀(早川書房)×
『暗闇の中で子供 The Childish Darkness』舞城王太郎(講談社ノベルス)×××
『失われた時を求めて』マルセル・プルースト(集英社文庫)
『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー(新潮文庫)
『吉里吉里人』井上ひさし(新潮文庫)
『火星にて大地を想う』T・フロゥイング××××
『吸血鬼伝承「生ける死体」の民俗学』平賀英一郎(中公新書)
『エイリアン刑事』大原まり子(ソノラマ文庫)×
『落ち着かぬ赤毛』E・S・ガードナー(ハヤカワ・ミステリ文庫)××
『ブラウン神父の童心』G・K・チェスタトン(創元推理文庫)
『昭和歌謡大全集』村上龍(幻冬舎文庫)
『地球の長い午後』ブライアン・W・オールディス(ハヤカワ文庫SF)×
『リングワールド』ラリィ・ニーヴン(ハヤカワ文庫SF)×
『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード(ハヤカワ文庫SF)
『たったひとつの冴えたやり方』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(ハヤカワ文庫SF)××
『奇想、天を動かす』島田荘司(光文社文庫)××
『最上階の殺人 Shinjusha Mystery』アントニイ・バークリー(新樹社)×
『夢の樹が接げたなら』森岡浩之(ハヤカワ文庫JA)
『スターダスト・シティ』笹本祐一(ソノラマ文庫)×××
『陸橋殺人事件』ロナルド・A・ノックス(創元推理文庫)××
『金なら返せん!』大川豊(幻冬舎アウトロー文庫)0.5××0.5
『海を見る人』小林泰三(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)×
『ホッグ連続殺人』ウィリアム・L・デアンドリア(ハヤカワ・ミステリ文庫)×
『思考する物語 SFの原理・歴史・主題』森下一仁(東京創元社)
『ドグラ・マグラ』夢野久作(角川文庫)
『たそがれに還る』光瀬龍(ハルキ文庫)
『ダーコーヴァ年代記』M・Z・ブラッドリー(創元推理文庫)0.1 0.8 0.1
『――――』――××××
『少年エスパー戦隊』豊田有恒(てのり文庫(国土社))
『ECCENTRICS』吉野朔実(小学館文庫)×××
『太陽の簒奪者』野尻抱介(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)×
『悪魔の系譜』J・B・ラッセル(青土社)
『底抜け超大作』映画秘宝編集部編(洋泉社)×××
『猫たちの聖夜』アキフ・ピリンチ(ハヤカワ文庫NV)
『虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター(ハヤカワ文庫SF)
『サード・コンタクト』小林一夫(ソノラマノベルス)××
『五番目のサリー』ダニエル・キイス(ダニエル・キイス文庫)
『赤と黒』スタンダール(新潮文庫)0.5
『百舌の叫ぶ夜』逢坂剛(集英社文庫)
『星を継ぐもの』J・P・ホーガン(創元SF文庫)×
『できるかなリターンズ』西原理恵子(角川文庫)×××
『海がきこえる』氷室冴子(徳間文庫)
『――』―××××
所蔵率95.0%70.1%76.8%65.7%

なんと大阪府立,都立に勝っちまいやがりましたw ここはけっこう小説類をきっちり揃えてるみたい。あと単行本をもってても文庫版を買う傾向があり,同一のタイトルが複数ある場合が多かったです。埼玉県立も都立のほぼ半分近いという蔵書数(都立は約240万)でありながら,ここまで食いついてきたのは立派。というか,都立はあまり小説類は重視してないのかもしれませんね。

調べてて面白かったのは「デュマレスト・サーガ」シリーズ。都立ではまるで持っていなかったこれを,大阪府立は31冊中30冊(新版がある分は,新旧両方)を揃えてるという脅威の品揃えでした。しかしどういうわけか最終巻「最後の惑星ラニアン」だけなぜか所蔵してない。
一方,埼玉県立では31冊中3冊しか所蔵してないのだけれど,ちょうど大阪府立で持ってない「最後の惑星ラニアン」がこのうちの一冊であったりする。不思議な因果。

ちなみに実在しない3冊,および邦訳のない1冊を除くと,都立・大阪府立・埼玉県立の3館で共通してもってない本は以下の5点でした。

『暗闇の中で子供 The Childish Darkness』舞城王太郎
『スターダスト・シティ』笹本祐一
『底抜け超大作』映画秘宝編集部編
『ECCENTRICS』吉野朔実
『できるかなリターンズ』西原理恵子

下の漫画2点がないのはまだわかるとして,残りをどこも持ってないのはちょっと妙かも。まあ人気あるところを意外に持ってなかったりもするしなあ。森博嗣とか綾辻行人とか。
ちなみに,3館まとめてで考えると所蔵率は91%まで上がります。分散収集のパワーを見た感じですね。


ではまた次回。今度は蔵書冊数の少ない県立あたりを見てみたいかも。

投稿者 Myrmecoleon : 2006年10月19日 00:03

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