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2006年07月30日
ブックマークレット2
前回のISBN検索ブックマークレットを追加。抽出メカニズムも改良。
Webcat関係についてはNCIDでも検索可能にしてあります。ただ,図書館系は正直どこをいれたらいいのか難しいので(NDL-OPACとゆにかねっとは仕様上難しい)書店と書評を多めに。
大学図書館はわりと対応可能。逆に県立図書館などではISBN検索に対応してないところが多い様子。
なにかリクエストあればお作りしますよー。
書評 図書館系 | ブログ検索ほか
ISBNをGoogleで検索 | ネット書店 |
(2006/07/30 本棚.orgの検索が重いようなので,負担軽減&高速化のためにGoogle経由の検索も用意しました。最新情報ではないですが,こちらの方が早いです)
投稿者 Myrmecoleon : 12:21 | コメント (2) | トラックバック
2006年07月27日
図書館からAmazonへ
Knezon いじってて不満たらたらで,妙なアイディアを思いついたので作ってみました。
とりあえず題して,汎用図書リンクブックマークレット(注:いい名前が思い浮かびませんでした)
以下のリンクをお気に入りに登録して,AmazonとかWebcat Plusの図書の書誌情報の出てるページで開いてください。
booklink to amazon では Amazon.co.jp で,booklink to webcat plus では Webcat Plus で同じ本が表示されます。
booklink to amazon
booklink to Webcat Plus
(7/28 0:50 Amazon版について,うちのサーバ通さなくても済むように改良。 6:50 両バージョンについてハイフンあるなし両方に対応するように修正。現在は和書限定 7:20 Webcat Plusもサーバ非依存に修正)
問題点は,
・ISBNを抽出してそれからフォームデータを生成してるだけなので,ISBNがない本では使えない。ISBNを表示しないOPAC等でも同じ。雑誌も不可。もちろんISBNがちゃんと入力されてない書誌も論外です。
・URLを読み込んでISBNを抽出するので,URLと書誌が対応してるようなところでしか使えない。セッション管理系のところなんかだと多分不可。もちろんLAN内部でしか使えないようなタイプのところも不可。 (対応済み)
・単純に半角10桁の数字(末尾のみはXも)にマッチングさせてISBNを抽出させてるので,ハイフン("-")の混じるタイプや全角で表示させてるところでは動かない。(ハイフン対応済み。全角表示のOPACってあまりない気がするのでこっちは保留)
・ほかに10桁以上の数字列のあるページではたぶん誤動作する。(和書限定にしたので誤動作は減らせたと思います)
など多数。
#あとサーバにリクエスト送ってるだけなので,うちのサーバが止まってるときは動きません(死 (動きます)
#今のところ「試しにつくってみた」のレベルでしかないのでよろしく。
とりあえず,Webcat,Webcat Plus,Amazon,うちの職場と同パッケージのOPAC(おいおい)では動作することを確認。いかがでしょ?
あ,あとAmazonへのリンクがアフィリエイト付きになるのは仕様です。(というか,以前アフィリ登録したときに試しに作ったスクリプトを流用してるだけです;)
## 23:30 追記。
和書限定にしたら(ISBNが4からはじまる図書限定)精度あがるかもと設定。もう洋書では使えない(うわ
あと別にAmazonだけが書評じゃないよな,とBlogでその本を紹介してるサイトを検索するバージョンとかも作ってみたけれど,需要があるかわからんので放置(マテ
## 7/28 0:50 追記。
↓のサイトみてたら,別にサーバ通さなくても問題なく構築できることに気づき愕然。
http://private.ceek.jp/archives/002002.html
http://tdiary.ishinao.net/20050413.html#p03
Amazon の方だけ修正。Webcat Plusは…… 誰かJavaScriptでPOSTする方法教えてくださいてなんかありそうですがそろそろ限界。
## 7/28 7:00
おはようございます。
ハイフン対応版に修正。たぶんNDL-OPACとかでも使える。
Amazonはサーバ非依存。Webcat Plusは現時点ではサーバ依存。
一応,GETで検索クエリを送れるサービスならたいがい対応できます。たとえばBooks.or.jpとか。
POST方式のサイトのサーバ非依存化もどうにかなりそうな予感。
## 7:20 追記
勘違いしてたっぽ;
Webcat Plus,GET送信でもいきますねー。ということでWebcat Plusもサーバ非依存バージョンに更新。
でもPOST限定のOPACはけっこうあると思うので,対応考えておこう。
## 8:00 追記
スクリプトをややすっきりに。さあ仕事へ行こう。
投稿者 Myrmecoleon : 21:28 | コメント (248) | トラックバック
2006年07月22日
統計の妙。
mixi用に書いてた内容だけど,図書館話題でもあるのでブログに転載。
図書館の貸出冊数、過去最高 利便性向上などで(産経新聞) http://www.sankei.co.jp/news/060722/bun053.htm
元ソース:
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/004/h17m.htm
図書館の貸出冊数が過去最高になったらしい。まあでもこれは例年純増で重要ではない。むしろ貸出冊数ほかの伸び率が過去と比べてかなり高いのが要点。
統計の妙を考えるとかなりつっこみどころはあるものの,図書館的には別に悪いニュースではないな。
一応ざっと統計のソースを見た上でのツッコミ。
「本を借りた延べ人数」が普通に日本の人口超えてますが,どうもこれは「ある日にある人が本を借りた」ら1回と計上しているらしい。普通に登録者人数の数倍ですから。博物館の延べ利用者人数に相当するものです。
実際に図書館に登録している(貸出できる)人は3100万人弱しかいません。国民の1/4未満。実際には重複があるだろうから,国民の大多数は図書館の恩恵に預かってないわけですね。まあでも増加率が11.2%なのでこれは改善してる(前回分では5.3%)。
単純に貸出冊数と利用者数でいえば,これは平成4年度以降ずっとのびておりますが,加えて今回分は伸び率もよいようですね。
あと児童の貸出冊数がのびていることを伝えていますが,ソースをみると児童の利用者数・貸出冊数の伸び率はそれぞれ5.7%・8.1%。対して全体の各伸び率は12.7%・11.5%。はっきりいって「児童以外」の方がのびてます。特に登録者数の増加が顕著で,児童では1.1%しか増えてないのにもかかわらず,全体では11.2%も増えてるんですね。小学生よりもその他の学生や大人の方が図書館の利用が多くなった,と理解すべき。
小学生一人当たり18.7冊ってのもあまり意味の無い数字。図書館を実際に利用している(登録している)児童に限定すると一人あたり32.6冊借りてます。児童数(平成16年当時)が720万人,児童の登録者数が414万人なので,小学生の半数は平均32.6冊借り,残り半数は1冊も借りてないというのが正解。さらにいえば登録者でも年間数百冊借りる「本読み」と年に数冊も借りないのとがいるでしょう。
ただ,前回調査分では登録してる児童一人当たりの貸出冊数は30.5冊。それ以前はもっとひどい状況(たとえば平成7年度は一人あたり15.05冊)だったので,小学生が本を読むようになっている,というのは事実ですね。絵本とか漫画かもしれませんが。
なお,利用者数が増えてるのは図書館だけでなく,公民館や博物館,体育館(公立の社会体育施設)でも同様らしい。図書館が一番大きく伸びてるようですが。体育館には国民1人あたり3.1回行ってる計算になるらしい。わたしはここ数年1回もいったことありませんが。
むしろ気になるのは,職員数増えてる件かしら。図書館施設数自体の増加率より職員数の増加率の方が大きいのですよね。
平成14年度は1館あたり9.9人。平成17年度は1館あたり10.2人。もっとも平成11年度は1館あたり15.6人だったので,増えたというより人員削減が落ちついた,と理解するべきかもしれない。
統括すると「相変わらず利用者増えてるし,いいかげん自治体も人員削減落ちついたし,いいんじゃね?」かしら。でも職員増えてるといっても非常勤が増えてるだけという嫌な予感も。
まあ厳密なところは日図協あたりの統計みた方がいいんだろうね。
東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006072101003804.html
産経新聞 http://www.sankei.co.jp/news/060722/bun053.htm
朝日新聞 http://www.asahi.com/edu/news/TKY200607210591.html
日経新聞 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060721AT1G2102M21072006.html
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060721i314.htm?from=main3
毎日新聞 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060722k0000m040123000c.html
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(7/23 23:32 追記)
はっ! Copy & Copyright Diaryさんからトラバ贈られてるっ!?
いつも読んでまーす。ありがとうございまーす。
でも今度アクセスログ見るのが怖いでーす;
投稿者 Myrmecoleon : 13:10 | コメント (2) | トラックバック
2006年07月17日
コミュニティ・リポジトリ
図書館話題。でもたぶん同業者で見てる人はいない。
連休だというのにどこにも遊びにいかず(というか仕事の日のが遠出してるね)家でごろごろしていて最終日も終わり近し。
そこで何を思ったか,先週気になってたこのニュースのソースをたらたら翻訳しておりました。
「カレントアウェアネス-R : 公共図書館に機関リポジトリ」
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1894
訳すだけで3時間くらいかけてるのがなんともはや。まあ全文さらすのはさすがに恥ずかしいので,以下要約。
INSTITUTIONAL REPOSITORIES
By Richard W. Bosshttp://www.ala.org/ala/pla/plapubs/technotes/Institutionalrepositories.doc
・機関リポジトリってのは大学図書館あたりでいま進行中のサービスで,学内の研究者の論文とかを電子的に収集し整理して公開しますよー,というシステム(既知)
・これを公共図書館でもやりましょー という提言をイギリスの Public Library Association の Technology Committee で今年1月にしたらしい。
・で,TechNote というところがそれについて簡単にまとめたのがコレ。
・内容は機関リポジトリを成立させる5大要素でまとめて書かれてる。以下各要素について。
機関(institution)
公共図書館が機関リポジトリを運営する場合,この場合の「機関」を何におくかが悩みごと。機関リポジトリはこの「機関」の成果物を保存・提供するものなので,何をこれと考えるかによって収集する範囲が大きく違ってくる。レポートでもこの箇所に多くの字数をさき,以下の案をあげている。
機関=利用者コミュニティ全体
- 通称「コミュニティ・リポジトリ」。規模が大きすぎる。そもそも完全な地域コミュニティのリポジトリは困難。
機関=自治体行政
- 行政資料などのリポジトリ。単なる自治体の電子アーカイヴでは?
地域の機関リポジトリ間のハブに
- 自前ではリポジトリを運営しない。リポジトリのリポジトリ。というかリンク集?
複数の組織の共同リポジトリ
- 内容次第だが予算的に安上がり。
#どの案が良いということは言っておらず,まだいろいろな可能性が考えられる,という段階だということでしょう。
#個人的にはあっさり否定されてる「コミュニティ・リポジトリ」にも関心がわくのですが。地域SNSが立つくらいだからねー。 それこそ岡山県立図書館のデジタル岡山大百科とかは「コミュニティ・リポジトリ」のノリかもしれません。
学術研究(scholarship)
機関リポジトリでは「学術研究」を対象として資料を収集している。このため学術的じゃないものは理念的にははずれる。「機関」であげたどの場合でも,研究活動を主要な資料として収集するのではたいした量は集まりません。
この点からレポートでは,公共図書館の機関リポジトリでは学術的かどうかよりも,その地域の資料として有用かを重視して考えるべきだということを言っています。だから別に論文の体裁をとってなくても,たとえば家の家系図とか自分史のたぐいでも立派に資料として収集するべき,ということ。
もともと公共図書館では地域資料のたぐいは率先して集めているので,その範囲を電子的なものにまで広げると考えるとよい,とのこと。#これは大いに賛成。というか,何が学術的かそうでないかなんてのは一概にいえんのですよ。お祭りの映像やら老人の会話やらは民俗学や言語学では重要な一次資料。自治体の公文書もある程度時間がたてば歴史的な価値が出ます。むしろなんでも残してもらいたいというのがそのへんの研究者の本音。
デジタルコレクション(digital collection)
機関リポジトリはデジタルな資料を前提としています。これはそもそも出版媒体の限界からリポジトリの構想がはじまったことに関係しますが,単純にデジタルな方が保存・流通のコストが小さいというのが大きいでしょう。
もちろん公共図書館の機関リポジトリでも電子的に提供するのは前提ですが,収集する資料の範囲を「もとからデジタルなもの」に限定するか,それとも出版物のスキャニングなども含むのか。前者はさほどめんどうはないけれど,後者にするならスキャンの手間がかかるので,どういう資料を優先的にスキャンすべきか,誰がスキャンするのか(作者がするとして,作者が諸事情で拒否したらどうするのか),といった問題をあげています。#個人的には,スキャンよりも特殊な媒体で特殊な形式のデータをもってこられたときの作業の方がよっぽどめんどい気もするのですが。でも本一冊スキャンは某社のマシンでもないかぎりやっぱり大変ですよね。
保存形式(retention format)
収集したデータをどのような形式で保存して提供すべきか。ここはかなり一般論ですね。
Word みたいな独占形式はダメ。PDFマンセー。デファクトマンセー。#まあPDFが無難だと思いますが,このレポートの書かれた頃にはすでに新Wordはオープンなフォーマットにするとかいう話題もありましたねー。まぁ信用しきれないのは同感。Oooとかもありますが,デファクトには負けます。
#どうでもいいんですが,文中に「PDFは特別なソフトを必要としない」ってありますがダウト。Adobe Readerがいります。真にOpenなドキュメント仕様はHTMLとかXMLでしょう。扱いやすさからいってPDFで十分とも思えますが,無理がないならなるべくHTMLにするのがおすすめ。
#しかしあれですね。なんでこういう内容載せてるクセに,レポート自体はWord文書なのでしょうか。理解に苦しみます。
保存期間(retention period)
資料をどれくらい保存するか。大学図書館の場合は「可能であるかぎり永遠に」なのですが,公共図書館の場合はどうすべきか。
本のコレクションみたいに古いのや適当でないのを「草抜き」するとか,関連のリポジトリで公開されてるものははずすとか。著作権者がNGだしたのは仕方ないんじゃないかとか。#正直,このへんは大学図書館と同じく「永遠に」であって欲しいものです。地域資料こそ永続的に残っていることが必要な気がしますね。
レポートは以上のように公共図書館における各要素の在り方を考察したうえで,予算的な問題をあげています。
まぁやはりお金も人材もかかるので,コミュニティの需要を調査したうえで,費用対効果からどのような予算を使ってどのようなコストをかけてどのような利益が得られるかを決めなさいよ,ということが言われています。
あちらはさすがにお金に関して細かいのか,先進的な事業なら助成金がもらえるかもしれないが,時間がたったらもらえませんよとかそういうのも書いてあります。このへんの事情は国毎に違うでしょうが。
その他,現時点で公共図書館の機関リポジトリに関する先行の研究はないこと,大学図書館の機関リポジトリについての参考文献と機関リポジトリの例をあげてレポートを終えてます。
全体としての感想としては日本でやるにはまだ早いかなー,と思いつつも,似たようなものはわりと育ってきてる(岡山県立図書館とか)ので,意外に上手くいくかもしれないな,とも思ったり。むしろ予算のかけ方次第では,足踏みしている日本の大学図書館の機関リポジトリより先に根付いてしまうかもしれない。
そういや,うちの職場の方でもNIIのリポジトリ事業に応募したとかいってたなあ。一回Dspaceインストールしたことあるけれど(インストール自体はOSからはじめて1日,日本語化で+2日ぐらい),あれって設備そろえるよりも,あきらかに学内制度をどうするかの方が厄介ごとですよねー。あのあたり,公共図書館の場合はどうなのだろう(もっと面倒な気もしないでもない;)。