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2005年12月04日

十月ユウ『戒書封殺記 その本,持ち出しを禁ず』

十月ユウ『戒書封殺記 その本,持ち出しを禁ず』 (富士見書房,2005.11 富士見ファンタジア文庫)

『戒書封殺記 その本,持ち出しを禁ず』

「その本は図書館のものだ。貴様ごときが足蹴にしていいものではけしてない。本は大事に扱う――高校生にもなって,図書館の基本ルールも知らんのか?」
『戒書封殺記 その本,持ち出しを禁ず』, p.11

2005.12.3 アキバ虎の穴にて購入。2005.12.4 帰りの新幹線で読了。仕事(図書館)がらみということで衝動買い。
ああ,似たような話考えたことあったなー,ということで温めてたリストに一個バツつけた。いや,「司書」を自称する凄腕魔術師が危険な魔術師たちをぶちのめすという感じの。やや「爆れつハンター」やら,きのこの「封印指定」やらがかぶってる気はしてたのであんまり驚きはないかな。

作品としては,やはり粗が目立ちます。あとがきで"ミステリーじゃない"と言い訳してますが,ミステリジャンル以外でも伏線ありの意外性,って大事だと思うのですよ。なんか展開が行き当たりばったりな印象がして痛い。文章レベルも,突然三人称が一人称になってる箇所があったりいまいち。処女作だから仕方ないところはありますけどね。

キャラの動かし方もねぇ。ミステリじゃないとするならキャラが多すぎ。半端な意外性の演出のためだけに登場している人物が多い。つーかなんだな,主人公やヒロインより睦美ちゃんが一番生き生きとしてないか? 

ファンタジー物のDBつくってる立場からすれば,登場する魔物の掘り下げが弱いわ,やたらメジャーなのばかり出すわ,ちょっと情けない。動物園から逃げたベンガルトラを触媒にしてマンティコアを召還!とかぐらいして欲しいな(って自分が以前考えてたネタですが)。魔法とか,なんかゲームレベルなんだよな; あのテーマなら,もっと伝奇で考証バリバリでドロドロのも書けるだろうに。

『図書館戦隊ビブリオン』あと現役司書から言わせてもらうと,図書館ネタ少なすぎです(ぁ 「本は大事に」「図書館はお静かに」「本は返却期限まで」ってそれだけかいっw もっと,目録とか分類とか,なあ。。。なんか,本を貸して返すだけの施設みたいで嫌だわ。。。
いや,まあビブリオン(左)ほどベタじゃなくてもいいんですけどね;(あれはランガナタンネタやらNDCネタやらてんこもりだったかんな。。。)
あと,司書教諭が仕事もしないで論文書いててほされないかなー(まあアレはギャグか)とか,部長が毎日貸出当番やっててPTAからクレーム来ないのか,とか。ツッコミどころは多いですな。
あ,でも主人公クンみたいな図書館員ってのはなってみたいかも。ルールを守らない奴にガキーンと。ああはなかなか言えねえ言えねえ。

とまれ,いろいろ文句はあるのですが,ネタがネタだけに,本好きならまぁまぁ面白い。次回作でたらまた読むでしょうね。図書館ネタということで目を付けておきますよ。
しかしなんか,ラノベブームとか始まる以前の,もっとほのぼのしてた頃のファンタジアやスニーカーの雰囲気がある気がする。いや,ファンタジアはいまもこういう調子なのかな? 電撃はわりとぶっとんだ方向いってるからなー;

いや,よく考えると人3人ばかり猟奇的に死んでるし,ほのぼのってわけでもないのか? 単純に文章力の問題か? つか,昔の作家がそういうノリだったって話か? むう。

投稿者 Myrmecoleon : 23:32 | コメント (403) | トラックバック

修正完了。

ふう,やっと修正完了。

なんの修正かといいますと,ちょっちDBをいじった関係でここの更新ができなくなったのですね;
実家から見たらバリバリのセキュリティホールが開いてまして;
なおそうとしていじったらBlogがらみの箇所がおかしくなって;

とりあえず問題点は解決しましたが,もう少し見直したいところですねぇ。
帰省中のことどもは,また後日報告します。またいろいろやりたいことができちゃったw

投稿者 Myrmecoleon : 22:20 | コメント (256) | トラックバック