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2005年05月07日

読書記録 5/3~5/7

書いてないなあ,ブログ(ぁ

まず,書くことから始めよう。うん。GW寝てばっかだしな;

朱鷺田祐介著『クトゥルフ神話ガイドブック 20世紀の恐怖神話』(新紀元社,2004.08)

いわゆる「クトゥルフ神話」に関する著作の解説書。解説の中心はラブクラフトの著作群であるが,彼の周囲の作家,あるいはダーレス以降の世代のみならず,現代日本のライトノベルや漫画,美少女ゲームまでを視野に入れた希有な著作。主な作品についての簡単な解説と書誌情報,および日本語で読めるものについてはその掲載図書別のリストがついているため,調べ物などにも有効。
以前,珍しく本を選ぶ機会があったとき(うちの図書館は,司書に選書の権限がないのです)数十冊の本に混ぜた一冊だったりする。やはり学生に食いつきが良かったらしく,本が返却されたところを借りました。「こういうところからも近代アメリカ文学の研究にも入れるんじゃないか」というのは半分建前,半分本音。
というか,ひさびさにクトゥルフ読みたい熱が出てきました。いや,未だにラブクラフト作品完読したことないのですが;

山内昶著『ヒトはなぜペットを食べないか』(文藝春秋社,2005.04 文春新書)

少し前に大学の生協で買った一冊。動機はタイトル。ただ,想像したとおり,大学時代の専攻に関わる著作でした。
世界各地のイヌ・ネコ喰いの事例・歴史の紹介からはじまって,近親相姦のタブーとの相似を解説し,文化人類学者E.リーチのタブー論「境界→タブー」,および日本民俗学の「ケ→ケガレ→ハレ→ケ」説を通して,なぜ現代人が「ペットを食べてはいけない」と考えるのかを説明しています。

かつて人間社会は,社会を維持するための様々な制約,タブーを設け,またそのタブーを解放する祝祭によって,カオスとコスモスのバランスを取り,社会を維持してきました。こうした習俗はやがて文明化,文化化,近代化によって衰退し,現在のような消費と娯楽の嵐が常という社会になり,多くのタブーが失われたのですが,そうした中で近親相姦やペット食についての禁忌のみが,タブーとしての機能を果たしている,というのが著者の論です。

表題の解答は,端的にいえば「ペットは自己(=人間)としての非可食物ではないが,完全な非自己(=非人間,仲間外)でもない,境界的な存在であるがゆえに,食品として認めることを忌避されている」といったところでしょうか。見方としては面白いし,受け入れられるものですね。まぁ,これと近親相姦が人類最後のタブーとかいう見方は誇大だなあ,と思いますが(まだ殺人とか自殺とか色々ありますね)。

大学時代の文化人類学の講義を思い出しましたね。E.リーチとか懐かしい。

投稿者 Myrmecoleon : 2005年05月07日 19:06

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